「生あま酒」の魅力
生あま酒の魅力
「甘酒」と美容・健康
「甘酒」には、体のエネルギー源となるブドウ糖を始め、必須アミノ酸やパントテン酸、ビタミンB1、B2、B6、ビオチミンなど必須ビタミン類が多く含まれています。中でもビタミンB6、ビオチミン(ビタミンH)は美しさに関わる成分としても知られているビタミンです。米糀(こうじ)に由来する食物繊維やオリゴ糖も豊富で、これはすこやかさを保つのに役立ちます。
また、脳は他の器官に比べて大きなエネルギーが必要ですが、そのエネルギー源はブドウ糖に限られています。
「甘酒」の歴史
江戸時代の文献にこんな記述があります。
江戸京阪(現在の東京・京都・大阪)では、夏になると甘酒売りが出てきて一杯四文で売っている
現代のわたしたちの感覚では甘酒は冬の物のように思いますが、昔の人はその効能をよく知っていました。それゆえに、暑くつらい夏場を乗り切るための夏バテ対策として甘酒は親しまれていたのです。
「生(なま)」の甘酒
古くから親しまれてきた「甘酒」ですが、栄養素となる麹(こうじ)菌が活きていればこそといえます。
おたまや「生あま酒」は熱殺菌処理や甘味料は一切使用していません。アミラーゼなどの酵素は、熱殺菌処理をしていない「生(なま)」の甘酒でなければ多くは含まれていません。
頑に受け継がれる匠の技
当店では糀蓋(こうじぶた)と呼ばれる木製の箱を使って麹(こうじ)を造っています。
機械で制御するのにくらべると一枚一枚手間はかかりますが、それでも昔ながらの作り方にこだわっています。
こうして丹念に仕込まれた当店の麹(こうじ)は、良質の麹菌が育っています。
最高のこだわり
他店との最大の違いは、手間暇を惜しまず2度の加温冷却で甘みを引き出していることです。
そのため、出来上がるまで8日間を要します。
「麹(こうじ)の製造で4日間、甘酒の仕込みで2日間、冷凍で2日間」
この2度の加温冷却は、加糖を行わない当店の“生甘酒”にとって非常に重要です。また最高のこだわりでもあります。
一定温度で8時間保温後、送風機にて急激に冷まします。ここで糖度が2度(BX値)ほど上昇します。翌日にまた低温で火にかけ、今度は井戸水にて冷まします。この作業で糖度がさらに1~2度上昇します。
生甘酒 ができるまで
生あま酒造りの工程
麹甘酒の命は麹です。山形県産米(はえぬき)で48時間かけて良質の麹(こうじ)を作ります。
柔らかく炊いた白米のあら熱を取り、麹(こうじ)と良く合わせます。
3層構造の保温釜で合わせた白米・麹(こうじ)にお湯を注ぎます。その後一定温度で8時間じっくり寝かせます。
急激に冷まして、甘みを出します。さらにここで一晩寝かせます。翌日にもう一度火入れをして甘みを出し、雑味を取り除きます。
当店の真空定量充填機で袋詰めをします。
袋詰めした製品は麹菌を眠らせる為に氷温貯蔵(急速冷凍)で保存します。
こうして出来あがった生甘酒は全国各地の催事や物産展などに出荷され、皆さまのお手元に届きます。
他店とのもう一つの違い
麹菌が生きたままの甘酒!
他の多くの甘酒は、高温で熱殺菌処理をしてしまいます。甘味分の増加はそこで停止し、甘酒本来の風味も損なうため、ただ甘いだけのものになってしまいます。なによりも麹(こうじ)の栄養素(酵素)が壊れてしまいます。 米麹菌は非常にデリケートです。当店では伝統の技により、熱に弱い麹菌が生きられるギリギリの温度で製造を行っています。麹(こうじ)の自然な甘みと香りを活かしたまま真空充填をして氷温貯蔵致します。
生甘酒の美味しい召し上がり方
飲み方と保存方法
・本製品を常温で30分ほど置きます。
・溶けてきたら鍋に移し、お好みに応じて150~200ccの水を加えて火にかけて下さい。
・ゆっくりとかき混ぜて鍋を焦がさないようにしてください。完全に沸騰させると色、香り、栄養分などが損なわれます。
・表面に白い膜ができ両端がクッと煮えたら火を止めてお召し上がり下さい。
・すべて飲み切れない時は鍋を人肌まで冷まして、2重にしたビニール袋に入れ、冷凍保存して下さい。